飛行機のパイロットの年収は平均で1712万円!
確かに空の安全を担っているパイロットならではの年収です。なぜ、パイロットの年収はこのように高額なのでしょうか?
最低でもパイロットになるには5年の歳月が必要です。しかし、年月だけではなく、試験項目は多彩で6次試験まで合格するための費用の他、国家資格である事業用操縦士などの免許アメリカで操縦技術を身に着けて大型機のライセンスを取得しなければいけません。
そうして、ようやくなれるのが副操縦士です。機長になるには平均で15年かかると言われています。
その長い期間と、乗客の命を預かっているという点を考えると相応な報酬なのかな?と思いますが、国内の航空会社でもJAL・ANAなど大手は1500万円~2000万円(JALは会社更生法適用前のデータ)、スカイマークやスカイネットアジア航空は800万円~900万円と2極化しています。
大型2種運転免許を取得していると、観光バスや路線バスを運転できます。
路線バスの場合、市営バスの運転手だと公務員という位置づけになるので、様々な手当がついて年収は平均600万円~700万円位ということも珍しくありません。
一方、民間のバス会社の場合、契約社員という雇用形態の人も多く、平均して年収430万円位というデータがあります。
パイロットとバス運転手の比較をしてみました。
大手航空会社(JAL/ANA):平均年収1712万円
スカイマーク・スカイネットアジア:平均年収800万円~900万円
バス(公務員):平均600万円~700万円
バス(民間企業):平均年収430万円
こうして見ると大体において、バスの運転手はパイロットに比べて年収がおよそ半分かそれ以下ということが分かります。しかし、乗客の命を預かっているという責任の重さについてだけ考えると同じはずです。
その他の比較をしてみましょう。
表にしてみると、免許取得のハードルがパイロットの方が格段に高いですが、バス運転手の場合、勤務中にバスの運転以外に気を配らなければならない項目が多いことが分かります。特に顧客サービスについては、パイロットはCAと担当を分担しているのに対し、バス運転手は乗客へのサービスも担当します。
確かに免許取得時のハードルの高さはありますが、乗客の安全を守る役割や体調管理は絶対条件である点や、乗客の中にテロ犯や、犯罪者が乗ってくる危険もあります。特に空港と違って、バス停留所は手荷物検査もありません。刃物や火炎瓶など危険なものを持った乗客が大事故を起こした事件は、過去に何例もあります。
そうした危険とも隣合わせであることを考えると、もう少しバス運転手にも厚遇が与えられても良い気がします。経費削減でワンマンバスが当たり前になりましたが、車掌さんの復活などでバス運転手の負担が軽くなり、相対的に仕事が楽になる方が乗客も安心してバスに乗れます。
免許取得に時間やお金がかかる職業が、必ずしも大金を稼げる時代ではなくなりつつある世の中で、パイロットは数少ない、売り手市場と言えます。
例えば大学で博士課程まで修了しても、満足な収入のある職にありつけない高学歴ワーキングプアが増えていたり、弁護士資格を取っても、イソ弁として年収400万円程でやり繰りしている方も少なくないのが現実です。
資格や免許があればそれだけで収入の確保になった時代は過去のものとなりつつあります。
2015年10月16日更新 Salaree編集部
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