年収にこだわらずにやりたい事・向いていると思う事にチャレンジしてみましょう。
年収にこだわらずに生きるためには、スマートでスリムな家計の実現とそのために必要な家事能力や時間管理能力が必要です。
また、目指す仕事に就くのが難しくても関連した仕事に就くことで仮に目指す仕事に就けなくても関連した仕事で充実したお仕事ライフが送れます。
人生の中でも老後は長いので老後に何十年も「若い頃に挑戦しておけばよかった」と後悔しない生き方こそが年収にこだわらずに、やりたい事・向いていると思う事を仕事に目指す良い点です。
就職状況が良くなっても、採用される人数が増えはしても、高年収になれる人はごく限られてしまうのが今の日本の現状です。
千葉県のちば県民共生センターという公的機関が大学生に向けて行った男女共同参画社会に関する大学生意識調査によると、無理して高収入を追いかけるのではなく、自分にあった仕事を、ワークライフバランスの取れた状態でしていきたいという志向がはっきりと表れています。
注目したいのは、男性も79.5%強、女性は87.7%の人が正社員に就きたいと考えている点です。
かつては自分に合った仕事を追求するために転職を繰り返せしてフリーターや派遣社員などの非正規雇用に甘んじる人が多かったのですが、正社員を目指しつつ、自分のなりたい仕事、自分に向いた仕事をしたいという要求は親世代からみたら「会社という所を分かっていない」と考えるかもしれません。
では、正社員でありながら、希望する仕事や自分にあった仕事に就くことは不可能なのでしょうか?
「年収にこだわらずに、生きる。」というと、低収入しか仕事がない中で、どう生きていくか?という節約術のことかと思われるかもしれません。
確かに節約術は必要ですが、収入よりも、自分のやりたいことや自分に向いた仕事に従事して自分らしさを追求した生き方をここでは取り上げていきたいと思います。
現実に上記の統計のように大学生の多くが自分の適性にあった仕事を希望しているという事実があります。
人手不足が叫ばれている中でも給与はそれほど伸びていないのも現実の問題としてあります。
こんな現状のなかでどのように生きれば良いかといえば、年収にこだわらずに生きていけるスキルを身に着けるのが得策かと思います。
●仕事のヒントの考え方
年収がどの仕事も頭打ちであるならば年収が1円でも多い仕事を血眼になって探すよりそこそこの年収でも良いから自分に合った仕事に就いた方が自分自身の心身の健康にはよいと思います。
自分で向いていると思えれば、多少の頑張りも出来るというものです。自分にとって苦手な仕事を1日24時間のうち8時間~10時間も拘束されるのは相当な苦痛ではないでしょうか?
1.自分に向いた仕事が分からないという人も多いかもしれません。そんな時は紙に幼稚園・保育園時代にまでさかのぼって「得意だったもの」「好きだったもの」を書き出してみましょう。
「絵が得意」「おしゃべりが得意」「折り紙など細かい作業が得意」どんな些細に思えることでも良いので書き出してみましょう。
2.書き出したものを眺めて仕事に繋げてみましょう。「缶蹴りが得意」という人もいるかもしれません。
「どう仕事につなげるの?」と思う前に缶蹴りに必要な要素を更に書き出してみましょう。
a.缶を蹴る
b.逃げる
c.鬼なら逃げた人を見つける
d.とにかく自分が缶を蹴って勝つ
3.各要素を一般的な能力で考える
a.脚力
b.俊敏さ
c.目ざとさ
d.駆け引き
以上の4つの要素に分解できます。
この中で自分が最も得意にしていたのはどんな要素だったか思い出せますか?子供の頃に得意だったものは、案外大人になっても抵抗なく出来るものです。
そこそこの収入でもやりたい事や自分に向いた仕事をしたいというならばそこそこの収入で生活を成り立たせなくてはいけません。
ここで注意したいのは、いざというときの貯蓄が出来る程度にスマート生活を目指すことです。
好きな仕事や自分に向いた仕事をした結果そこそこ以上の収入があっても、スマート生活で賢く、スリムな贅肉のない家計にしておくと、ここぞというときに起業するとか、漁業権を取って漁師になるとか(漁業権は安くても20万円台位~漁業組合によって金額も取得しやすさも大変違います)大勝負にも出られるというものです。
そこまでの野心が無くてもスマート生活はプア充というより、自分の価値基準でお金の使い方を判断して無駄銭は使わないというものです。
会社員でサービス残業にくたびれ切ることで心身を摩耗する前に、自分の好きな事、自分に向いた事で自分の価値観を実現する生活が出来ればそれで十分であって、世間並であるための消費行動を排除してその分生活の必要経費をそげれば良いでしょう。
さて、その必要額はどれくらいでしょうか?
ブロガーのイケダハヤト氏は東京郊外に住めば無駄な出費を無くせば月15万円で生活できると著書「旗を立てて生きる」で語っています。
就職しないで月15万円稼ぐのは難しそうですが、アルバイトでなら、月15万円位なら稼げそうです。しかも、住まいもシェアハウスを利用するなどして低く抑えれば余裕の生活が送れそうです。
月15万円だと年収にして180万円です。ワーキングプア認定されそうな年収ですが、この年収でも一人暮らしであれば豊かに暮らせそうです。
家族がいると費用はもっと必要ですが、子供が小さいうちは妻が働けないのでスマート生活を実行して、子供を作る前にしっかりと貯金しておき子供が出来たら、夫婦でうまく子育てを分業して早めに子供を保育園などに預けて職場復帰できるのが理想です。
しかし、今の保育園事情を考えると難しいのが実情です。でも、子供が出来る前の間にしっかり貯金しておけば夫婦のどちらかが主婦(主夫)になり、幼稚園に入園したら徐々にお仕事を少しずつマイペースで開始し始めることも可能です。
年収にこだわらないで、自分のしたいことや自分の向いている事で生活するならば、時間の管理も大切な要素です。
生活をスリム化する場合家事をそつなくこなす必要があります。夫婦であれば、夫婦で分担して行うのが理想です。夫婦の片方が自分のしたいことや向いていることをしている一方で、もう一方が好きでもない仕事やあまり得意でもない家事に奔走することは結局家庭が破たんする元です。
年収にこだわらない生き方をするなら夫婦ともに自分の好きなこと・向いている仕事をしながら、家事という作業も効率よく二人でやっていきましょう。
家事はクリエイティブな作業であることは一部の主婦(主夫)しか知らない事実です。計画的にやれば、子供が居てもそれほど部屋が散らかりっぱなしにはなりません。
家事をする時間分は生活時間として工面できるようにしましょう。
家事が好きならともかく、それほど好きでないなら尚更、家事スキルを磨きましょう。
私の知人で料理好きな人がいますが、その人はキッチンが大好きなので、効率よくやれば1時間もかからなそうな料理を90分かけて料理します。所作のひとつひとつがとても丁寧です。
しかし、料理を待つ人の本音を言えば、最初に出来た料理は冷めてしまう上特別に丁寧に作ったからと言って天にも昇る程おいしい訳でもなく普通においしい料理です。
年収にこだわらないで生きるためには、時に複数の仕事を同時進行するなど多忙な時間もあり得ます。そんな中で外食に頼らずに、カップ麺など食べてもテンションの上がらない食事をかき込むのでは、そもそもなぜ年収にこだわらない自由なライフスタイルを選んだのか分からなくなります。
簡単なものでもおいしいものを、ササッと作れたり、部屋の片づけや洗濯物をたたむことなどもササッとスマートに片づけられればこそ、生活のクオリティーが保たれるというものです。
家事のスキルがあれば外食もクリーニング店の利用の最小限で抑えられます。たまに張り込んでオーナーシェフが腕を振るうレストランの上等な食事を記念日などにすることはとてもスマートなお金と時間の使い方だと思います。
そこで覚えた味を再現することは出来なくても真似してみるなど家事スキルをアップする楽しみも生まれます。しかし食事を作るのが面倒で食べる外食は場当たり的ですし、心に残る味とはいいがたいものではないでしょうか?
また、クリーニング店の利用も家事能力があれば自宅で洗えるものは自宅で洗うことで生活コストをスマートにスリム化できます。
自分だけやりたい仕事・向いている仕事をしさえすれば他の人はどうでも良いというのは考え物です。
特に家族関係でそうした態度でいると例え血がつながった親子でも亀裂が生じます。
やりたい仕事・向いている仕事をしながらも、自宅にいるなら自宅にお金をきちんと入れましょう。出来れば親許を出て自立出来ればそれに越したことはありません。
親のお荷物になって経済的に陰ながら支えられてのやりたい仕事・向いている仕事というのは、仕事と呼ばずに収入を伴う趣味と言えます。仕事と胸を張って言いたいのであれば、経済的に親や配偶者から自立することが基本的には大事です。
しかし配偶者がいる場合は子供が小さい時期限定で子育てに専念する期間が生じてしまうのは今の保育園事情からは仕方がないかもしれません。
家族に経済的に依存しないだけでなく、友達ともいつもおごられてばかりではなく、おごられたら、次回は自分が会計を買って出るなどの対等な関係を維持していきましょう。
友達は会社員で残業代を一杯貰っていて年収で比べると会社員の友達の方がお金持ちにように見えますが、実態は仕事の中身が全然違うのですから、その違いを互いに尊重し合えれば友情は続くことと思います。それが「大人の付き合い」というものです。
また、自分と同じ様に自分のやりたいこと・自分の向いている事を仕事に選んでいる友達がいたら、相互に仕事の紹介などすると仕事上も良い結果に繋がります。その上、友達も喜ぶわけですから、一挙両得とはこのことで更に仕事の発注者と友達からの信頼を得るきっかけになること請け合いです。
自分のしたい事・自分の向いている事を仕事にしていると「将来的にはこうしたい」「10年後にはこうありたい」と将来の夢を描いて更に努力出来るものなので、夢を持つことは大切です。
しかし、夢と現実が乖離していると夢は夢のままになってしまいます。たまに10代20代の夢を追いかけてバイトで生計を立てている自称ミュージシャンの40代フリーターが飲み屋さんで飲んでクダを巻いているのをみかけますが、目指すのはとりあえずバイトで生計を立てるうちに本当のフリーターになってしまうことではなく、自分のしたい事・自分の向いている事で生計を立てることが大事なのです。
例えば自分のしたいことがカーレーサーだとして、いきなりプロのカーレーサーになれる人はいません。実際にレースに出るお金を工面するために働くならやはりカーレースの情報の入るようなカーショップなどで働くのが最適であって、時給が良くても塾講師などしては夢が夢のままになります。
また、スポンサー探しなども自分で行うことになりますがその為には身なりのスマートさは重要です。間違ってもオタク系なファッションではカーレースのスポンサーになってもらう所か、会社の受付で門前払いされるのがおちです。
自分のしたい事・自分が向いていると思う仕事にたどり着くまでの道中もすべて無駄にしてはいけません。肝心のしたい事・向いている事で食べて行かれるところまで到達できない可能性が出てきてしまいます。
先ほどの例で年収が低くてもカーレーサーのショップでバイトしながらプロのカーレーサーを夢見ても、本当に実現できる人は一握りです。
しかし、カーレーサーの集まる店でバイトするうちにいつしか、そのショップの正社員になり、店長になれたらそれはそれで一生カーレースと共に歩む道を見つけたことになります。
やりたい事や向いている事はあまり狭い範囲で定義しない方が幸せです。世の中には目立った所で活躍する人の他にそれを支える多くの人がいることと、支える側になることは決して恥ずかしいことではないということです。
年収は、スマートにスリムな暮らしをする必要分だけ稼げれば十分だと思います。
老後のための資金を20代から貯金している人もいますが、人生何が起きるか分かりません。ハイパーインフレが起きれば、数百万の貯金などフットンでしまいますし、日本の財政事情を考えるといつ、ハイパーインフレになってもおかしくない程、日銀はお金を流出し続けています。
20代の年収にこだわってしたい事や向いていると思う事にチャレンジしないまま年老いて老後に後悔するよりは、若いうちだからこそ生活全部を注ぎ込んでもチャレンジしておいた方がずっと良いのです。
なぜなら老後は長いです。人によっては30年程も元気に暮らせます。30年もの間、若い頃チャレンジしなかった人生を後悔し続けるのは悲しいとは思いませんか?
是非、悔いのない人生を送る為に頑張ってみてください。
2016年1月15日更新 Salaree編集部
本記事は掲載時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
« マイナンバー制でどこまで年収が把握されるのか?19歳以下の年収 »
企業別年収ランキング
企業別人気ランキング
まだデータがありません。
特集・コラムの人気記事
まだデータがありません。