生涯年収を上げるために!20代で行う自己投資の考え方

賃金カーブは最早一様にはならない

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同じ会社の同期であっても、ある程度までのあいだは賃金に大きな差が出なかったのが、大企業の良くも悪くもある賃金構造でしたが、最近はそれも様変わりしてきています。

少し古い情報ですが、2013年の記事の中で引用されている産労総合研究所の調査によると、同一企業での上位昇進昇格者と下位昇進昇格者の基本賃金の差は、35歳で対象企業の平均は7.7万円、50歳になると更に差が開いて17.4万円となっています。

これは月収なので、更に評価や査定が反映される賞与を含めた年収ベースでみると、その差は更に開くはずです。

35歳までに成果を出すために、20代で自分に投資することが、最も効率の良い投資と言えるのではないでしょうか?

また、同じ会社内でこの差ですが、規模の異なる会社同士を比べると更に顕著となります。企業規模が従業員数1000人超の大企業と、99人~10人の小規模企業では、初任給の時点で年収差があるだけでなく、加齢とともにその差が開くのです。その差は最終的に、倍近い400万円になります。

では、どうしたらよいのでしょうか?

今、人材市場は売り手市場です。しかも、企業は新人を長いこと極端に採用する人数を抑えていたために、一番働き手である層が奪い合いの様相を呈しています。

ここで、今まで不本意な就職先であっても、そこで一生懸命仕事を覚え、スキルを磨き、必要な資格などの取得などに精を出していた人とそうでない人の差が出てしまいます。

どんなに人手不足でも、かつてのバブル期のようにとにかく猫の手でもいいからかき集めるということはどの企業もしません。欲しいのは実務家です。リベンジ転職が出来るのは、リーマンショック以降割を食ってしまっていた世代の中でも「自分への投資を怠らなかった」人です。

自己投資とは?

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どんな自己投資がこれからの20代にとって必要なのでしょうか?

1.時間(自分の携わっている仕事を深めること、それに関連した勉強や資格取得など)
2.お金(資格の受験費用や、書籍代など)
3.人脈(学生時代のつながりをフレッシュにしておき、カビさせない)

とにかく目の前にある仕事について知識やスキルを深めることは大切です。また、それに関連した語学などの勉強や資格取得などの勉強も大切ですが、いずれも時間が必要です。

自己投資というと最初にお金を思い浮かべる人がいますが、自分の時間がまだある若いうちに自己投資をすることは大切です。部下や家族が出来たら、一層忙しくなります。

お金はもちろん費用分はかかります。FXなどを行う時間とお金があるならば、自己投資に回すべきです。

また人脈、つまり人間関係も自己投資です。今はFacebookもあって、同級生とも簡単に繋がれます。しかし、いつもネット上で、投稿にコメントしたり「いいね!」したりするのではなく、時間とお金を使って一緒に食事やお酒を飲みに出かけて、歓談する機会を1年に1回位ずつ、自分の親しかった友達などとつながるようにしましょう。

転勤などで離れたところに住んでいる場合でも、語らい合う時間を大切にしましょう。そうした繋がりの中で交わされる会話は「懐かしい」話ばかりではなく、各人の情報の持ちよりになる点が自分の糧になるのです。

しかも、場合によっては転職のきっかけになるケースもあります。

是非、若い時から、時間・お金・人脈は自己投資として大切に使ってください。

勘違いしてはいけないのは、自己投資のお金を投資セミナーなどに振り向けることです。自己投資とは自分の資産を増やすテクニックを学ぶことではなく、自分の価値を高めることです。

資産を増やすテクニックは時と共にトレンドが変わります。しかし自分自身の価値を高めるのは、若い時だからこそできることだと思います。

2016年3月4日更新 Salaree編集部

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